神奈川県道路公社は、三浦縦貫道路において、ネットワーク型ETC技術※1を活用した新キャッシュレスサービスである「ETCGO」※2の本格導入に向けた最終段階の実験を実施し、この度その結果をまとめました。
※1 「ネットワーク型ETC技術」とは、遠隔地に設置したセキュリティ機能を有した情報処理機器と駐車場等における複数の路側機を通信ネットワークで接続し、路側機で取得した情報を集約させて一括処理することで、ETCカードを用いた決済の安全性を確保する技術です。
※2 ETCGOは、首都高速道路株式会社、アマノ株式会社、株式会社日立製作所、首都高ETCメンテナンス株式会社が共同で事業化したETCカードによる新たな決済サービス(ETC多目的利用サービス)です。これまで当公社が取り組んできた「ワンストップ型ETC」と同じ機器を使用するものであり、ご利用の際は料金所で一旦停止が必要です。
実施期間 | 令和6年7月17日(水)から令和7年1月12日(日)まで(180日間) |
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実施場所 |
三浦縦貫道路(三浦サンサンライン) |
概要 | 「ETCGO」サービスによる非登録での安全且つ円滑なETC決済の長期間稼働検証 |
実施内容 | 「ETCGO」サービス(非登録)の本格導入に向けた安全確保・広報による周知 1 事前登録から非登録への移行対応、非登録でも確実な一旦停止の徹底 (ワンストップ型ETCからETCGOへの名称変更の周知を含む) 2 使用可能なETCカードの周知 (利用者への確実な情報伝達手段の構築) |
会社名 |
役割分担 |
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神奈川県道路公社 |
社会実験実施主体(事務局) |
首都高速道路株式会社 | ETC情報セキュリティ管理 |
アマノ株式会社 | ETC多目的利用システムにかかる機器開発・販売及び運用・管理サービスの提供(ETCカードによる決済サービスの提供含む。) |
株式会社日立製作所 | ネットワーク型ETC技術システム構築支援 |
首都高ETCメンテナンス株式会社 | ETCに関する技術協力及び機器設置 |
三井住友トラストクラブ株式会社 株式会社イオン銀行 [業務委託会社] イオンフィナンシャルサービス株式会社 |
ETCカードによる決済の実施 |
実験計画 | |
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(1)通行実績(2024年7月17日~2025年1月12日:180日間)
(2)利用率:決済数/総通行台数=40,503/1,171,916≒3.46%
レーン | 通行回数 | 1日平均通行回数 |
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レーン1、2 (国道134号方面行) |
19,613 | 108.96 |
レーン5、6 (横浜横須賀道路方面行) |
20,890 | 116.05 |
計 | 40,503 | 225.02 |
【事前登録から非登録への移行対応、確実な一旦停止の徹底】
今回の社会実験からETCGO本来の非登録へと移行した。そこで、あらかじめ予想された事態を排除するため①路面標示、②案内看板等の安全対策を行い、一旦停止の徹底を図ったところ、実験期間中には事故等のトラブルは一件も発生しなかった。
【使用可能なETCカードの周知】
料金ブース前に新たに③小型のサイネージ案内を追加し、利用者に対し、ETCで決済済み、または決済できないことを速やかに伝える案内表示を充実させた。さらに実験途中より、決済できない場合に④サイネージの色を反転表示させて注意喚起を促すよう工夫を凝らした。なお、⑤使用可能なETCカードを示す案内看板も増やし、これらの情報伝達手段を確立させた。
〈社会実験の成果を受け本格導入へ〉
第2回社会実験の実施内容としていた、
・事前登録から非登録への移行対応、確実な一旦停止の徹底
・使用可能なETCカードの周知
以上のことから、当初の目的を概ね達成し、社会実験は無事に成功したことから、 当初の計画のとおり、令和7年1月12日15時より、本格的にETCGOを運用させるものです。